銀座 魄瑛(はくえい)@東銀座の特製つけ麺+TRF卵かけご飯セット
銀座 魄瑛(はくえい)@東銀座の特製つけ麺+TRF卵かけご飯セット D。
某ラーメン賢人が紹介していたので。
というか、その理由も評判だからというよりボンドオブハーツの流れだからっていうほうが正しい気がするけど。
とりあえず書くネタには困らない店なので、ひとつずつ整理。
まず銀座という場所柄で「超高級路線を狙ってるっぽい」ということ。
基本は「つけ麺」一本なのだが、トッピングなしの基本価格で1200円。
そっからゴハン付きメニューで、2000円前後。
まぁそのゴハンも高級食材トリュフ(TRF)を使ってたりするあたり、なかなかにロックだ。
さらに「プレミアム盛り」という特製すら超えたトッピングありのつけ麺が2500円。
さらに、そのゴハン付きで3000円超という、およそラーメン屋としてはありえない価格設定。
超高級路線ラーメンを狙ってるわりには券売機おいてあるのも謎だし(そこまでやるなら、ちゃんと接客で卓上オーダーとるべきじゃないかな)、あと昔の自動販売機みたいな「あたり」ゲームがあって「は?」って思うなど、後にも書くけど、とにかく全体的な「チグハグ感」が目立った。
カウンターは赤ベースの、オサレ路線。
「石臼でひいた信州産の小麦で作ったモッチリ中太麺に、銀座のブランドである白トリュフオイルをかけて、江戸前しじみのムースがかかったもの」だそうです。
たしかに、なめらか、もっちり食感な中太麺、というところまではあってて、このままだったら確かに「美味しい」の範疇なんだが、開始3分そうそうで「麺が乾いて、くっつきやすくなる」という、おおよそつけ麺専門の店としては、あまりやっちゃいけない(と個人的には思う)バグを出してきて早々に萎える。
ペタペタくっつく麺を、むりやりひきはがしながら、つけ汁にインとか、ちゃんと試食して売ってるのかと思ってしまう。
これなら白トリュフオイルに何かを足してもいいから、飯田商店スタイルみたいに漬け込んだほうがいいよね。
「丸鶏を丁寧に煮込んで(中略)清湯スープにしたものと、江戸前しじみを合わせて、出す直前までに沸騰させて提供」とのこと。
たしかに、しじみがガッときて、ボトムを背負ってるのが鶏という構造なのだろう。
ただ2000円超だしているので今回、期待値が相対的に上がってしまう弊社としては「う、うめぇ~」ってなるほどの、価格的満足度は相当、足りてないと言わざるを得ない。
いやまずくはないんだよ。本当に。
ふつうに美味しい。でも値段的に「ふつう」であってほしくないんだよ。
あえて褒めるとすると、氷でシメてる麺だから、スープの温度変化が早いんだけど、しじみのキャラ立ちのおかげで、あまり味が変わっていかないのは良かった。
柑橘系の搾り器がついてるのも気配りは効いてる。
トリュフごはん(単品600円)。
眼の前でトリュフが、かつおぶしのように削ってくれるサービスつき。
卵黄2個と、トリュフのみという、超いさぎよさ。
さすがに自分みたいな味オンチの極みでもトリュフの香りをおかずにゴハンを食う贅沢ぐらいは心得てる。
ただ醤油もなしに卵かけゴハンを食べるのは初めてで、正直ライスいらなかったんじゃね?これなら、すじこルイベごはんを選択するべきだったかと若干、後悔する思いもあったり。
とまぁ値段分の満足とは程遠いながら完食。
ボンドオブハーツ系の店には今まで何度か訪れてて、わりと相性が良くないんだけど、今回もそうだったみたいだ。
そもそも店の場所がわかりにくいってのは仕方ない。
ただ味は個人的感想としても、店の狙いとか雰囲気が全体的にあってないような気がする。
なんで、3000円超のラーメン買わせるのに、当たりつき券売機なんだよとか。
はやめに普通の飲み屋とかに転換して、ついでに(これより価格を落とした)ラーメンを提供するほうがいいんじゃないかな。ぶつぶつ。