孫作(まごさく)@内幸町の味豚つけ
孫作(まごさく)@内幸町の味豚つけ C+。
ラオタ界隈ではすでに話題になってると思うが(最近そっち方面にアンテナ伸ばしてないので本当はよく知らない)、六厘舎を創業した三田さんが作った新しいつけ麺店。
豚骨と魚粉の「またおま」つけ麺ブームを作ったと言っても過言ではない三田さんが「どこも似たような味」とあえて否定して、別の味を作ったというだけでも、もうプロレス並の胸熱事情なわけで。今まであった「舎鈴」を反対にしてるあたりも胸熱。
それまでの自分否定かというふうにも見える。
量を食わすと言わんばかりの大盛り設定。デフォは300g。
っていうか「株主1050g」ってなんだよ。力士相手かな。
ってなわけで来た汁。
「味豚」にしたので細かい豚肉がたくさん入ってる。
寄せてみただけでこんなに。
ただ今回は、これがチャーシューの代わりっぽい。
麺は柔らかめのストレート極太麺。
個人的には舎鈴とか最近の松富士食品の傾向だなと思う感じなんだが。
相当にやわくて、歯ごたえをあまり感じず、うどんに近い。
好みもあるが、弊社としてはこの麺あまり好きではない。
汁は「魚介を配して、鶏・豚を中心に醤油のキレで食わす」というスローガンのようだが、おおむね言ってる通り。
ただ醤油のキレというから、もう少し塩分なりエッジが効いてくるのかなと思ったけど、案外ふつう(の範疇)かなと。
それで、味そのものは、ざっくり印象を言うと「六厘舎」から魚介分を引いて、鶏・豚が残り、そこに大葉と、フードプロセッサーかなにかで超細かい野菜、それに少々の酸味がイン。
それと「味豚」にしたおかげで、甘辛な豚肉がラッシュがくる。
それから、すごい印象に残ったのは、コショウが多い。
ホワイトペッパーかなと思うんだが、食べ終わっても、まだ口の中がコショウで「ジーン」とするくらいある。
カップラーメンの汁を最後まで飲んだときに感じるような口当たりが、何回たべてもあった。コショウで食わされてるのだろうか、という気にすらなった。
あと具材としてメンマはあるんだが、チャーシューがない。
味豚も細かく、すべての具材が細かく、汁の中に渾然一体としているので、なんというか食べてて「じゃあ、ここらでチャーシューをパクっと食べてみよう」みたいなことができない。
基本(細かい豚の混じってはいるものの)汁と麺とシンプルに向き合うしかない。
なんかノリくらいあってもよかったんじゃないかと思うんだけど。
もしかして、この潔さは、そう狙ってるんだろうか。
ってなワケで味玉を後から頼んで自分の中のテンポ変更を図るなど。
スープ割りを頼むと、店員さんがポットからカツオスープ的なものを注いでくれる。
しかし麺を全部たべても、まだこれだけ肉が残っていた。
いやまぁ新しい挑戦のつけ麺だなぁと思うし、直近の感想としては「面白いな」というもの。
むちゃくちゃ癖になるかというと、案外、人を選ぶんじゃなかろうか。
もうちょっとブラッシュアップしてほしいところはある(コショウに頼り過ぎとか)。
時間をおいて、もっかい来てみようかな。